岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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17: ◆mcn/WZ3k0ZKj[saga]
2018/06/28(木) 20:14:41.39 ID:5LgnJack0
あれから何時間が経過しただろうか……。
俺はいつの間にか床から移動して、ソファーに座っているらしい。
何も考える事が出来ずただ呆然とし、時間だけが過ぎていく。

――俺は何をやっているのだろう……
ダルがラボを離れて、俺の悩みを拒絶されて……。
やはり俺は間違っていたのか?今の鈴羽の事を考えると実行すべきでは無いのか……?


そうやって自己嫌悪に陥っていると、俺の懐から軽快なメロディが流れ出した。
……電話?誰からだろう?とスマホの着信画面を見る。


「鈴羽からだ……あいつ、何で……。」


鈴羽はあの話をしている時、ラボに居なかった。
やはり、話にいれてやらなかった事を怒っているのだろうか?
なんにせよ出ない訳にもいかない。俺はスマホの通話ボタンを押した。

「もしもし……。」

「あ、オカリンおじさん?
 出てくれたんだ!正直出ないかと思った!」


やはりいつもの鈴羽だ。
明るくて元気でダルの娘とは思えない程可愛くて……。
声を聞くとやはり別の彼女の事を思い浮かべてしまう。
そんな事、この鈴羽にとっても失礼だとわかっているのに。


「オカリンおじさんさー……ちゃんと聞いてる?」

「あぁ、すまんすまん。聞いてなかった。」

「もー……。」

考え事をしていた所為で、鈴羽の話を聞いていなかったからか。
鈴羽の声色から怒りを感じられた。
電話越しで、頬を膨らませて不貞腐れた姿を想像する。
なんだかハムスターみたいで可愛いなと思った。


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