岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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38:やばい恥ずかしい…>>37の世界線は無かったに… ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/07/27(金) 01:07:47.66 ID:fuVfeN7c0
「そっか……本当に今は、あたしが元居た西暦2036年と同じ時代なんだね……。
 通りで二人とも老けてる訳だ。あたしは最初、余りのショックで
 岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖が一気に老け込んだのかと思ったよ。」


そんな訳あるか。こいつにはあの頃の俺が、
そこまで心労で老け込む程に神経質な奴に見えてたのか?


「でもこれからどうしよっかな〜……。
 今のこの時代はSERNによるディストピアも誕生してない訳でしょ?
 平和になったのはいいけど、何だか一気に目的を失っちゃった。」


鈴羽は嬉しそうで、それでいてどことなく切なげな表情をしていた。
運命に逆らい、自身の使命を果たした時の反逆者(タイムトラベラー)――
そして元々あった居場所は無かった事≠ノなり失った、時の漂流者(タイムトラベラー)――

その存在理由を無くしたこの鈴羽が、何故だか消えてしまいそうに感じて――


「え?ちょっ……岡部倫太郎……?」


気が付くと俺は鈴羽の手を握っていた。
鈴羽はどう反応していいかわからないのか、どぎまぎしている。
気のせいかその頬は少し紅潮していた気がした。


「……なあ鈴羽。少し外歩かないか?
 俺が案内するよ。お前に平和になった世界を見せたいんだ。」


鈴羽に手を貸してやりたいと思った。彼女の心の支えになりたかった。
だから俺は――鈴羽の手を強く握りしめる。


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