岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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◆mcn/WZ3k0ZKj
[sage saga]
2018/08/30(木) 23:52:20.18 ID:6yGL/wc50
「あー楽しかった!
メイクイーンがこんなに楽しいなら、昔も遊びにくればよかったなー。」
俺の横を歩いている鈴羽が、身体を伸ばして嬉しさを表現する。
だがどうやらあの頃に来れなかった事に対して、悔いが残っているらしく
何やらぼやいて少し残念そうにため息を吐いた。
「いくら楽しかったからってパフェ三杯にオムライスは食い過ぎだ。
いくら若いからってそんなに食ったら太るぞ?」
「あたしはその分、運動するからいいんだもーんっ。」
「ははは……、……。」
さて、小休止も終わった事だし。
他にもこいつに見せたい場所はまだ残っている。
時間も押しているからそろそろ次の場所へ行く提案をしなくては。
「――なあ、折角だから。天王寺さんのところに寄って行かないか?
あの人は鈴羽にとっても色々と馴染み深いし、挨拶に行くべきだと思う。」
「テン・ノ・ウジさん?」
鈴羽が惚けた顔をする。しかしふざけていってる訳では無さそうだ。
もしかしてこいつ本当に覚えてないのか?
「お前覚えてないのか?
俺があの頃ミスターブラウンと呼び、お前がバイトをしていた――」
「あぁ!店長か!そんな名前だったっけ?」
「おいおい酷いな……バイトなら店長の苗字くらい覚えておいてやれよ。」
鈴羽の記憶力の無さについ苦笑いしてしまう。
そう言えば『店長』としか呼んでなかったなこいつ……。
そんな事を考えつつ、俺達は電車で天王寺さんの宅へと向かう為秋葉原駅に向かった。
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