岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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◆mcn/WZ3k0ZKj
[sage saga]
2018/08/30(木) 23:53:33.89 ID:6yGL/wc50
「店長が居る所ってここ?ブラウン管工房じゃないの?」
俺達は電車に乗って秋葉原からここ――天王寺さんが住む本宅にやってきた。
「あくまであそこは天王寺さんの店ってだけだからな。
ここが天王寺さんと綯の住んでいた本宅だ。」
俺は鈴羽にそう言うと、インターホンのボタンを押した。
軽快な電子音が鳴り響き、スピーカーごしから野太い男の声が出た。
「お。岡部じゃねえか!珍しいじゃねえかお前が家に用だなんてよ。」
「少し時間を取らせて貰ってもいいですか?」
「おう、あがんな!あがんな!茶ぐらいしか出せねえが歓迎するぜ。」
そう言うと天王寺さんは、インターホンを切った。
玄関ごしから、どたどたと大きな足音が聞こえてくる。
その足音が玄関前まで来た時には止まり、玄関の扉が開けられた。
「よお、久しぶりだな岡部。しばらく会ってない内に随分老けたじゃねぇか。」
「それはお互い様ですよ天王寺さん。」
彼こそはミスターブラウンこと、天王寺裕吾氏だ。
少ししわも増え、その立派な髭も白髪混じりだが。
この年齢になってもその巨体っぷりは相変わらずだ。
「立ち話も何だし、まあ上がれや。
さっきも言ったように茶ぐらいはご馳走するからよ。」
天王寺さんの言葉に甘えて、俺達は天王寺さんの家にお邪魔した。
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