岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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48: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/30(木) 23:57:43.59 ID:6yGL/wc50
「お?そうか……そうだったな……ふぅむ……
 だが、どうにも妙なんだよなぁ。」

「妙、とは?」


天王寺さんは何か思い出せそうで思い出せない様な、
そんなもどかしそうな表情をしている。


「何だか鈴羽ちゃんに店長って呼ばれた時、妙にしっくりきたんだよ。
 鈴羽ちゃんは俺の店でバイトなんてした事は無いのによ。」


まさか……リーディングシュタイナー……?
RSは確かに誰しもが持っているものではあるがまさか天王寺さんも……?


「は、ははは。きっと気のせいですよ。そりゃあ鈴羽が子供の頃に
 ちょっとした遊びで、店のアルバイト紛いの事はしたかもしれませんが……。」


「あったかぁ?そんな事……。」


俺は嘘をついた。おそらく彼は昔の――前の世界線の記憶を刺激されて
思い出しかけているんだろう。だが、その記憶は思い出してもらっては少し困る。
彼とは出来れば、今までのような良好な関係を保ちたい。

勿論、思い出した所で、天王寺さんが
ラウンダーの取り締まり役――FBである事が漏れたわけでは無いので、
SERNに始末される――という事は無いだろうが、
これまで通りの関係を保つくのは難しくなるだろう。


「ほら……鈴羽も言ってやれ。」


天王寺さんは相変わらず、歯に何か詰め物でも詰まったかのような。
もどかしそうな顔をして考え込んでいたので、俺はそう鈴羽に小声で耳打ちする。


「え?あたし……?しょうがないなあ。」


取り敢えず合わせてくれ!そう天王寺さんに見えない様に手を合わせ、
鈴羽に向かってジェスチャーを取る。


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