岡部「俺は鈴羽を――お前の事を救えたか……?」鈴羽「――」
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49: ◆mcn/WZ3k0ZKj[sage saga]
2018/08/31(金) 00:06:23.15 ID:frLsnDXL0
「そうだよ店ちょ――天王寺おじさん!
 もうっ覚えてないの〜?昔アルバイトしたじゃーん。
 ほら!MTBに乗ってさ?通勤したでしょ?」


うむ、なんとも苦しい言い訳だ。
これで天王寺さんが納得してくれればいいのだが。

――というか鈴羽よ。
お前それ前の世界線の事、話してねぇ?嘘つくの下手かお前!


「MTB?なんだかいよいよ、よくわかんなくなってきた……。
 ……あぁ!考えるのはやめだやめっ!」


よかった。納得してくれた……
天王寺さんのIQが然程高くなくてよかった……。


「……ところで岡部よ。お前に家にあがって貰ったのは他でもねぇ。
 実はちょいとばかし聞きたい事があってよ……。」

「な、なんですか一体……?」


天王寺さんは俺の肩をがっちりと掴み、鈴羽から距離を取り言った。
――何故だか嫌な予感がした。もしかして本当は全て思い出していたのか……?
気づいていないフリをして俺達を家の中に連れ出して――


「おめえ鈴羽ちゃんとはどこまで言ったんだ?ええ!」


バンバン、と激しく背中を叩かれた。
5、60を超えているだろうに彼の力は凄まじく、叩かれた背中がヒリヒリした。

「岡部が女連れて俺に挨拶しに来たと思ったら、まさかあの鈴羽ちゃんとはなぁ……
 おめぇ一体どんな汚い手使ったんだ?えぇ?」

「な、何を馬鹿な!?別に俺と鈴羽はそんな関係では――」

「馬鹿なだとぉ?俺はな、岡部。橋田からよっく聞いてるぜ。
 お前鈴羽ちゃんに、昔から面倒見よく色々と世話してたらしいじゃねえか?ええ?」

「しかも鈴羽ちゃんも満更でもねえのか、この年齢になっても
 二人で食事に行ったりするらしいじゃねえか。」

「な――!」


ダルの奴!天王寺さんに余計な事を……!しかもあらぬ誤解を生んでいるではないか!
流石に二人きりで食事に行った事など断じてない!断じてだ!
食事会をするにしてもそれは『鈴羽と』では無く橋田家との食事会だ。
……まぁ頻繁に会っているというのは否定しないが。


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