17: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/15(日) 22:05:58.04 ID:ema8T1+O0
「アンチョビさん。なんでしたら、うちを拠点にしてくれても構わないですよ」
「え?」
アンチョビの顔に生気が増す。
良かった、嫌悪感を示されたらどうしようかと思った。
「アンチョビさんさえ宜しければですけど。一人暮らしにしては広めの物件を借りてますし」
物持ちなので漫画と小説を押し込めただけの部屋が一つ余っている。
中身を整理すればなんとかあの部屋は空けられるはずだ。
アンチョビは「うーん」と唸り、返事をかえす。
「それは助かるが。迷惑じゃないのか」
「いえいえそんな。迷惑というかむしろなんというか」
これ以上言葉を続けるのはやぶ蛇だろうからやめておく。
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