佐々木「やぁ、キョン。待ちくたびれたよ」キョン「佐々木……何してるんだ?」
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名無しNIPPER
[sage]
2018/07/16(月) 22:20:30.06 ID:sSMsKf7k0
佐々木「よし、綺麗になった」
ひとしきり舐め終えて、ようやく解放。
指がふやけちまったじゃないか。
出来るならば、佐々木が舐めてくれた自らの指をしゃぶりたかったが、流石に不可能だった。
佐々木の前で、はしたない姿は見せられない。
佐々木「はしたないのは、僕の方さ」
不意に、佐々木がそんなことを口にした。
佐々木「幻滅されてもおかしくはない。今の僕は理性を失い、情緒に身を委ねてしまった」
それはまるで懺悔のようだった。
たしかに、今日の佐々木はいつもと違う。
蚊の毒を吸い出すくだりにしてもそうだ。
医学的に有効かどうかも不明な手法など、いつもの佐々木ならば一笑に付すに違いない。
蛇の毒に関しては吸い出した第三者にも2次被害が及ぶ為、避けなければならないことくらい理解している筈だ。しかし、情緒に流された。
佐々木「待つのは嫌いじゃないし、むしろ好きな方だけど、やはり様々なことを考えてしまう。もっとも、今日のキミのリアクションを見て全てが杞憂だったと理解したけどね」
それが収穫さ、と佐々木は笑う。
そのくくっくと唸る低い笑い声は、まるで自嘲のように聞こえて、なんだか切なさを感じた。
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