佐々木「やぁ、キョン。待ちくたびれたよ」キョン「佐々木……何してるんだ?」
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2:名無しNIPPER[sage]
2018/07/16(月) 22:01:13.76 ID:sSMsKf7k0
キョン「佐々木……何してるんだ?」

不意を突かれて固まる俺が尋ねると、中学の同級生である佐々木は悪戯が成功したことを喜ぶ子供のようにくつくつと喉を鳴らして答えた。

佐々木「ここで待っていれば、キミが来てくれる気がしてね。少々待たせて貰ったのさ」

ひらひらと格好良く手を振る仕草。
キラキラとした瞳が嬉しげに輝いていた。
しかし、どうにも解せないな。
俺がコンビニへ行こうと思ったのは、あまりの暑さに耐え兼ねてアイスを食おうと思い至ったからであり、突発的な思いつきに過ぎない。
その行動を予測することなど不可能だ。

佐々木「今日は本年度の最高気温を記録した猛暑日だからね。分が悪い賭けではないさ」

キョン「俺が来なかったら待ち惚けだぞ」

佐々木「それならそれで構わないとも。待つのは得意だからね。具体的には1年程度は待つことが出来た。とはいえ、あまりに音沙汰がないものだから最終的には足を運ぶことになったが」

何の話だか知らんが、居心地が悪い。
よもやコンビニの前で1年も俺が現れるのを待つつもりだったわけではなかろうが、佐々木を待たせてしまったという実感が重くのしかかる。

別に、約束を取り交わしたわけでもないのに。


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