佐々木「やぁ、キョン。待ちくたびれたよ」キョン「佐々木……何してるんだ?」
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名無しNIPPER
[sage]
2018/07/16(月) 22:03:53.05 ID:sSMsKf7k0
佐々木「さて、何か言うことはあるかい?」
キョン「待たせて悪かったよ」
佐々木「よろしい。では店内に入るとしよう」
何故謝罪しなければならないのか。
そんな不条理を吹き飛ばすような笑みを浮かべて、佐々木は意気揚々と入店した。
よほど機嫌が良いのか、弾むようなその足取りにつられるように後を追いながらも、せめてもの意思表示として皮肉たっぷり溜息を吐く。
まったく、人を振り回すのはハルヒの特権だと思っていたんだがな。
佐々木「キミはどのアイスが好きなんだい?」
キョン「当たりが出たらもう1本なやつだ」
佐々木「いかにもキミらしいね。では、僕はこの巨大なモナカを頂くとしよう」
俺らしいとはどのような了見なのかは定かではないが、佐々木が選んだ巨大なモナカもこいつらしいと言えばらしかった。男みたいな奴だ。
佐々木「失礼だね。古き良きモナカを愚弄するのはやめたまえ。一見すると地味ながら、味わい深いところが僕は気に入っているのだから」
相変わらず一人称は『僕』なんだな。
モナカを愛する古き良き友人の中学時代から変わりない特徴に朗らかな気持ちを覚えつつ、俺と佐々木はそれぞれレジにて会計を行なった。
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