佐々木「やぁ、キョン。待ちくたびれたよ」キョン「佐々木……何してるんだ?」
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5:名無しNIPPER[sage]
2018/07/16(月) 22:09:15.51 ID:sSMsKf7k0
促されるままやって来た公園。
夜の公園は静かで、人の気配はない。
砂場の山だけが、日中の賑わいを残していた。

佐々木「ここが良い。さあ、座りたまえ」

丁度、街灯が良い感じにスポットライトのように照らすベンチを選んで腰掛ける佐々木。
ペチペチと隣を叩いて、着席を急かす。

別に、立って食っても良かったのだが、特に座らずにいる意味もないと気づき、素直に座る。

佐々木「うん、やっぱりモナカは最高だよ」

キョン「そりゃ良かったな」

佐々木「ひとくちどうだい?」

キョン「ん? ああ、貰うよ」

佐々木が差し出してきたモナカをパクリ。
中学時代、いつも昼食を共にしてきた仲だ。
自然な流れで、互いのアイスを分け合った。

佐々木「ああ、やっぱり刺されたみたいだ」

あと少しで食い終わる頃合い。
佐々木が片腕を持ち上げて、憎らしげに赤くなった患部を示した。どうやら蚊の仕業らしい。
俺は近くの雑木林を気にして提案する。

キョン「場所を変えるか?」

佐々木「いや、どうも刺されたのは暫く前のようだ。蚊の毒は刺された痛みを誤魔化す為の麻酔のようなものだからね。遅発性なのさ」


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