生徒会長「君の名を呼びながら胸を揉むと、すごく気持ち良いんだ」庶務「はい?」
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 23:27:57.99 ID:a6hnrGwy0
「うぅっ……ぐすんっ」
「あれ? 会長、どうして泣いてるんですか?」

夢から覚めて、現実に帰還。
時間はさほど経っていないようだ。
随分長い夢だった気がするが、記憶が曖昧だ。
それでも不思議と憑き物が落ちたような感覚。
悩みから解放されて、清々しい気分だった。
とはいえ、浮かれている場合じゃない。

夢から覚めると、目の前で会長が泣いていた。

「目にゴミでも入ったんですか?」
「そ、そんなわけあるかっ!」
「じゃあ、どうしたんですか?」
「き、君に……嫌われたかと、思って」

ああ、なるほど。ようやく状況がわかった。
あれだけ盛大に漏らしたのだから、当然だ。
どうやら会長も、俺と同じく不安だったのだ。
他人と価値観を共有出来ないのは辛いことだ。
思わず涙が出てしまう気持ちも、よくわかる。

俺は会長の涙と共に、その不安を拭った。

「大丈夫ですよ。何も心配はいりません」
「き、嫌わない、のか……?」
「ええ、もちろん。嫌いになんてなりません」
「ほ、本当か……?」
「はい。とっても可愛かったですし」

心配は杞憂だと微笑むと、会長は頬を染めて。

「か、可愛いとか、言うなっ!」
「今日の会長はまるで子供みたいですね」
「うるさいっ! 笑うな!!」

ぷいっと、顔を逸らすその仕草がおかしくて。
思わず腹を抱えて笑うと、怒られた。
今日は会長の色々な一面が見れて、幸せだ。


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