まほ「まさか、みほと入れ替わってしまうとはな……」
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12:名無しNIPPER[saga]
2018/08/31(金) 19:16:14.86 ID:33mytLdE0
 角谷杏は口を開いた。何か、言葉を紡ごうとした。具体的に何を言うつもりだったのかは、本人にすら分からなかったが。

 だが彼女の声帯が震えるよりも早く、角谷杏の前に立ちふさがる背中がある。

桃「それ以上の狼藉は控えて貰おうか」

 河嶋桃。モノクル越しに、怯みもせずに西住まほを睨みつける。

桃「この学園艦を守るために、会長が、西住が、私達がどれだけ頑張ったと思ってるんだ……」

桃「確かに貴様は強いんだろう。だが、どれほど力の差があろうと我々は諦めない――!」

「かぁーしま……」「桃ちゃん」「桃ちゃん先輩……」「がっかり副隊長……」「見た目だけ副会長……」

 背後から飛ぶ感動の気配。まほすら感心するように、片眉を撥ね上げた。

まほ「ほう。戦車道力3の分際でよくそこまで啖呵を切る……」

みほ「あ、ちょ、お姉ちゃん!」

桃「……え、ちょっと待って。3? 3って言った? カバさんチームの平均は2500とかじゃなかったか?」

 確認するように背後の面々を振り返ると、全員が気まずそうに顔を逸らした。

 "貴女が傷つくといけないから、みんな黙っていたんです"――沈黙は雄弁だった。

 泣きそうな顔でまほに向き直ると、まほも多少、申し訳なさそうに言葉を足す。

まほ「いや、あの。そんなに気にすることはないと思う。戦車道力は才能に依る部分も多いし……」

まほ「それに、ほら! あんこうチームの通信手も300止まりだし、な?」

桃「暗にこれ以上の成長は見込めないと言われた上に、武部ですら私の100倍はあるじゃないか!? うわああああ!」



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