まほ「まさか、みほと入れ替わってしまうとはな……」
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8:名無しNIPPER[saga]
2018/08/31(金) 19:13:52.50 ID:33mytLdE0
 次の瞬間、風紀委員が設営しようとしていたテントが吹き飛んだ。

まほ(この砲声――V突!?)

 舞い上がった白幕の下から現れたのは、カバさんチーム操るV号突撃砲。マカロニ作戦ドライ。

 その7.5cm砲から放たれた徹甲弾が、狙い違わずまほを撃ち抜かんと迫る。

沙織「みぽりーん!?」

 頭上からの悲鳴。それで思い出したというわけでもないが、

まほ(不味い……!)

 トランクの中にいるみほには外の状況が分からない。いくら西住流とはいえ無防備な状態で砲撃を受ければ最悪、骨折する可能性もあった。

 咄嗟にトランクを自分の背後へ庇うように置き、両腕を体の前で十字に組む。

まほ「ふん!」

 角度をつけたハーケンクロイツ防御法は功を奏し、逸らされた砲弾は明後日の方に消えて行った。

 だが同時、まほの背後で動きが起こる。

 みほの入っているトランクが、衝撃音と共に宙を舞った。

まほ「……砲撃は、囮……!」

 トランクを撥ね上げたのは、アヒルさんチーム車長、磯辺典子がスパイクしたバレーボールである。

 咄嗟に手を伸ばすが、相手の方が早い。

 トランクは校庭をうろついていたアリクイさんチームの面々の下に吹き飛び、彼女たちがその腕力で無理やりトランクをこじ開けようとしていた。


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