真壁瑞希「恋するアセロラ・サイダー」【ミリマスSS】
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2: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:24:14.90 ID:NGPIxQq80

「プロデューサー、好きです」

「......へっ?」

以下略 AAS



3: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:25:44.49 ID:NGPIxQq80

「心臓に悪いから、今度からそんな冗談はよしてくれよ?」

 彼は少し気の抜けたような笑みを浮かべた。驚きでさっきまで見開いた目が、見えなくなるほどに細くなる。彼の表情はコロコロと大きく変わるから、見ていて面白い。

以下略 AAS



4: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:26:42.75 ID:NGPIxQq80

「そうそう。ギクッとするようなものじゃなくて、もっとビックリするような感じで」

「分かりました。それじゃあ、今度はビックリさせるような冗談を見せます。......お楽しみに」

以下略 AAS



5: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:28:05.48 ID:NGPIxQq80

・・・・・・・・・・



以下略 AAS



6: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:29:00.92 ID:NGPIxQq80

 一体、いつからだろう?

 オーケストラの指揮をすることになり、どうすれば皆のハーモニーを紡ぐことができるか悩んでいた私を、彼が助けてくれたときだろうか? それとも、乙女ストームのお姉さん役として、何をすべきか考えていた私を導いてくれたときだろうか?

以下略 AAS



7: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:30:15.75 ID:NGPIxQq80

 好きだという気持ちは本当なのに、冗談としてその言葉を言ってしまえば、私の気持ちに嘘をつくことになる。そう思うと胸がキンと冷えた感触するのだ。

 じゃあ、本当の気持ちで好きだと伝えたらどうか、だって? それは一番伝えたい言葉だ。でも、伝えるにはとても勇気が必要だし、この気持ちをさらけ出すのは、何より怖い。
 
以下略 AAS



8: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:30:50.41 ID:NGPIxQq80

「瑞希?」

「わっ」

以下略 AAS



9: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:32:31.95 ID:NGPIxQq80

 そうだ。いっそ今から、言えるかどうか試してみようか。昔は彼に言うことのできた冗談を、今なら何だか言えそうな気がする。

「プロデューサー」

以下略 AAS



10: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:33:20.40 ID:NGPIxQq80

 突然の質問に彼はあっけにとられていたが、すぐに顔を緩めた。

「スキー? ああ、やったことあるぞ。昔はよく友達と滑りに行ってたなあ、最近はめっきり行ってないけど」

以下略 AAS



11: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:35:02.47 ID:NGPIxQq80

「ところで瑞希。さっきはスキーのことを、あんなに考えてたの?」

「いえ、あ、えっと。そうです」

以下略 AAS



12: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 22:35:55.18 ID:NGPIxQq80

 私がとっさに出した誤魔化しから、スキーロケが決まってしまった。ちょっとワクワクするぞ。でもちゃんと滑ることができるのだろうか。練習をした方がいいのかな、いや、練習はできないか。

 好きですと言おうと試みるも言えずに誤魔化すことは、これまで幾度も繰り返したことだった。この前は「すき焼きを最近食べてないです」と言ってしまった。おかげで急遽すき焼きを食べに行くことになったのだが。……あれは美味しかったな。プロデューサー、ごちでした。

以下略 AAS



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