真壁瑞希「恋するアセロラ・サイダー」【ミリマスSS】
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35: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 23:10:40.88 ID:3wSsqTkg0

 そして、男性の方へ目を向けたとき、カメラの向こう側に立つプロデューサーの姿が私の目に映った。一瞬だったが、それは永遠の出来事に感じられた。

 私は身体と、そして心のすべてが氷漬けされたように、まったく動けなくなった。彼の姿がネガフィルムのようにくっきりと網膜に焼き付いたように見え、それ以外は闇で覆われるように真っ暗になる。それまで感じていた、両手に持つ紅茶の温もりも、並木道を抜ける風の冷たさもすべて失せてしまった。

 しかし、私は次の台詞を、ためらうことなく発することができた。

「好きです」


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