真壁瑞希「恋するアセロラ・サイダー」【ミリマスSS】
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46: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2018/11/12(月) 23:28:04.07 ID:3wSsqTkg0

 昼下がり、私はシアター前の広場に出た。開演までは時間があるせいか、人の往来はまばらだ。私は、広場の隅っこに店を構える屋台へ向かった。広場を挟んでシアターと対角線にあるにもかかわらず、その極彩色の屋台は、私の目の前にあるかのように、はっきりと居場所を伝えている。

「アセロラ・サイダーを、一つください」

 注文してしばらくすると、気前のよい掛け声とともに、アセロラ・サイダーの入ったカップを渡された。無数の泡が湧き立ち、紅色の液体から浮かび上がっては弾け、そして消える。弾けた泡は、水面で跳ねる魚のように、カップの縁でピチピチと音を立てている。




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