冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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15: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:45:01.54 ID:Nn2yIfhz0

「冷泉さんっ! これで連続遅刻記録58日目よっ! まったく、毎日きまって遅刻する生徒なんて貴女くらいなんだから!」

「そど子……」

 眠気で頭が回らないが、今日もまた朝からそど子の顔を眺めることになっているのは、私が遅刻したからだった。
 威勢良く甲高いそど子の声は、寝起きの脳みそにぐさぐさ突き刺さる。

「な、なによ、そんなにじっと見つめてっ」

「……眠い」

「し、知らないわよ、そんなこと! 早寝早起きは生活の基本よっ! ちゃんと起きなさい!」

 そど子の反応はもっともで、そりゃあそう返すしかないだろうと自分でも思う。
 けれど頭が回らないものは回らないのだから仕方がない。


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