冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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5: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:18:25.24 ID:Nn2yIfhz0

 初めは同学年と勘違いをしていた。

 身長も私と同じくらいだし、上級生らしき威厳もない。

以下略 AAS



6: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:22:06.80 ID:Nn2yIfhz0

 付き合いのある三年生は何人かいるが、私と一番縁が深いのはやはりそど子だと思う。

 初対面の頃はまさかここまでの付き合いになるとは想像していなかったが、いつの間にやら。
 俗にいう腐れ縁という奴だ。
以下略 AAS



7: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:25:00.00 ID:Nn2yIfhz0

「冷泉さんっ! これで連続遅刻記録57日目よっ!」

 昨日と比して、数字だけが一つ増えている。
 たったそれだけの違いで、変わらずそど子は校門前に立っている。
以下略 AAS



8: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:26:56.05 ID:Nn2yIfhz0

「さあ、わかったら早く校舎に入るっ! 遅刻の時間がどんどん広がっていくわよ! ほら、一秒、二秒――」

「はいはい、そど子……」

以下略 AAS



9: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:29:41.20 ID:Nn2yIfhz0

「麻子〜。卒業式の打ち合わせするから、麻子、カモさんチームのみんな呼んできて。あ、そど子先輩は駄目。在校生だけね」

 ぐうたら生徒会室のソファに寝そべっていたら、沙織にお使いを頼まれてしまった。

以下略 AAS



10: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:32:50.54 ID:Nn2yIfhz0

「金春さん」

「んー? あれ、どうしたの?」

以下略 AAS



11: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:34:43.15 ID:Nn2yIfhz0

「何をしてるんだ」

「風紀委員のみんなに指示を出してるの。ゴモヨ、風紀委員長だからね」

以下略 AAS



12: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:38:57.35 ID:Nn2yIfhz0

 生徒会室へ向かう道中。

「金春さん。少し訊きたいことがある」

以下略 AAS



13: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:40:22.67 ID:Nn2yIfhz0

「しかし、あまり卒業する様子を見せないだろう」

「そうかな? きちんと引き継ぎとかしてくれてるよ」

以下略 AAS



14: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 19:42:07.91 ID:Nn2yIfhz0

 確かに言われてみれば、そど子が後輩教育に勤しむ姿はありありと思い浮かんだ。

 引退する自覚がないのではないかと邪推してしまって、若干の申し訳なさを抱くが――、

以下略 AAS



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