ヴァイス「少々席を外したいのですが」ターニャ「何故だ?」
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33:名無しNIPPER[sage saga]
2018/11/23(金) 23:46:35.92 ID:i37PCr8J0
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

響き渡る哄笑。隊員達の頭は真っ白だった。

「実は私はそうかも知れないと思ってました」

唯一、セレブリャコーフ少尉だけが知る事実。
デグレチャフ少佐の最期に寄り添った彼女は、敬愛する上官が漏らした際に、こっそりと匂いを嗅いでみたのだが、一切異臭がしないことに疑問を抱いていた。むしろ、良い匂いがした。
もしかしたらこの白銀の妖精の排泄物は無臭なのかも、と思っていたのだが、その希望的観測は外れたらしい。我々は悪魔に騙されたのだ。

「そうとも知らずに諸君らは私の後を追って次々に殉ずるものだから、おかしくて堪らなかったよ。涙が出てくる。上官を……泣かせるな」

腹が捩れるほど嗤い、そして涙する指揮官。
それを隊員達は複雑な思いで見つめていた。
酷い仕打ちだとは思うが、その涙は本物だ。

「ヴァイス中尉」
「……はっ」
「もし仮に私が戦場でロストするようなことがあっても、殉死することは禁ずる。いいな?」
「はっ」
「私は必ず、こうして高笑いしながら戦友諸君の元へ戻る。だから貴官らは待っていてくれ」
「はっ! 深く、肝に銘じておきますっ!!」

照れ臭そうに涙を拭い、笑顔で締め括った。


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