ヴァイス「少々席を外したいのですが」ターニャ「何故だ?」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/11/23(金) 22:48:42.60 ID:i37PCr8J0
「中尉! 盲信するだけでは少佐の為になりません! 時には諫言を口にすることも必要です!」
「……嬉しかったんだ」
「えっ?」
「少佐殿が身近に感じられて、自分は嬉しい」

デグレチャフ少佐は年端もいかぬ幼女だ。
しかし、そんな見た目とは裏腹に、強く賢く、洞察力と判断力に優れた指揮官でもあった。
そんな超人的な大隊長に対して、副長であるヴァイス中尉は、尊敬と畏怖の念を抱いていた。
それは恐らく、他の隊員達も同じ認識だろう。

「少佐殿が我々と同じ人間で、嬉しいんだ」
「ヴァイス中尉……」

そう言われてしまうと、何も言い返せない。
周囲も同じ気持ちらしく、特に異論は出ない。
セレブリャコーフ少尉は納得出来ないと思いつつも、自分がどこかデグレチャフ少佐のことを神聖な存在であるかのように捉えていたことを自覚した。天使のような人だと、思っていた。
しかしそれは間違っていた。同じ人間なのだ。

「これを機に、諸君らの私に対する誤解や過度な尊敬が薄まることを願う。私も人間なのだ」

天使や、悪魔や、白銀の妖精では、ないのだ。


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