146: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/03/07(土) 21:54:26.20 ID:5B03mR0i0
  
 ボロボロになりながらも、このみはなんとか無事に二人の突撃から生き残ることができた。 
 流石に注意の一つや二つしようとするが、 
 亜美と真美はそれより先にこのみの小さな背中へ回り込み、隠れるようにして身を屈めた。 
 このみが二人の目線の先を追うと、ちょうど正面からお叱りモードの律子がこちらへ向かってゆっくりと歩いてきていた。 
  
 「ちょっと、二人とも……。今度は何をしたのよ。」 
  
 このみが背中に隠れる二人に尋ねると、律子に聞こえないくらいの声で亜美が答えた。 
  
 「このみんこのみん。亜美たち、今回は何もしてないよ。」 
  
 「……じゃあ、真美ちゃん?」 
  
 「真美も、何もしてないよ。」 
  
 真美も同じく、小声でそう答えた。 
 何もしてないのにこうはならないでしょう、とこのみはツッコミたくなるが、それは心の中に留めておくことにした。 
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