佐々木「やっぱりキミは優しいね」キョン「そうか?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/28(金) 22:41:25.40 ID:Wuzd3WkQO
「それにしても、キョン」
「なんだ?」
「それだけ異性と接していて、未だに誰とも付き合わないとは、もはや異常だと僕は思うね」

だから浮ついた話ではないと言っただろうが。

「ふむ。もしかすると……」
「なんだよ」
「誰か心に決めた女性でもいるのかい?」
「さあな」

無論、そんな相手など、いやしない。
敢えてはぐらかしたのは、意地である。
そんな俺のちっぽけなプライドを佐々木は見透かして、くつくつ笑い、ごく自然な動作で、するりと腕を絡めてきた。いや、絡め取られた。

「それなら、キミの片腕は僕が貰っておこう」

それは果たしてどういう意味だろうか。
気にはなったが、尋ねるのは難しい。
俺は難題を棚上げして、話を逸らした。

「そう言えば、ついこの間のことなんだが」
「どうかしたのかい?」
「ハルヒに膝に乗られて小便をかけられてさ」

いやあ、参った参ったと、そう口走ったら。

「……キョン」
「ん?」
「その話、詳しく聞こうじゃないか」

冷え切った目をした佐々木に、詰問された。


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