佐々木「やっぱりキミは優しいね」キョン「そうか?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/28(金) 22:16:01.02 ID:Wuzd3WkQO
「何をしてるんだ、こんなところで」
「キミに会いに来たのさ」

そんな、まるでメロドラマの台詞のようなことを言って、佐々木は格好良く口の端を曲げた。

「ずふ濡れじゃないか」

ボブカットの髪や、ほっそりとした顎や、そして身に纏う他校の制服から水滴が滴っている。
季節は梅雨で、今日は朝から土砂降りだった。
そんな中、傘もささずに待っていたらしい。

「風邪引いちまうぞ」
「心配してくれるのかい?」
「当たり前だろ」
「では、キミの家にお邪魔させて貰ってタオルの一枚でも恵んでくれたら有難いのだけどね」

まるで口実のように、佐々木は要求してきた。

「とにかく、上がれよ」
「ありがとう、キョン。お邪魔します」

促すと礼儀正しくお辞儀をして家に上がった。


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