佐々木「やっぱりキミは優しいね」キョン「そうか?」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/28(金) 22:18:47.47 ID:Wuzd3WkQO
「あまり露骨な反応はやめたまえ」

そんなことを言われても、困っちまう。

「見たいのならば、見ればいいさ」

別に減るものではないしと、佐々木は言う。
それでは遠慮なく、とはいくまい。
見れば見るほど、様々なことを想像しちまう。
たとえば、Tシャツの下の事情、だとか。
濡れた下着はどうしたのだろう、だとか。

「知りたいかい?」
「……いや、やめておこう」

降参とばかりに諸手を挙げると、佐々木はさも可笑しそうにくつくつと笑い、俺のベッドの端にちょこんと腰かけて、その長い脚を格好良く組んでから、ポンポンとシーツを手で叩いた。

「キミのベッドなのだから、座りたまえよ」
「いや、俺は……」

横並びに座ることを避け、椅子に腰かけようとした俺の手首を、佐々木は掴み、引き留めた。

「キョン、こっちに来て」

まるで懇願するかのようなその声音と、手首に触れる冷え切った指先から伝わる震えで、どうやら何かあったらしいと、俺は悟り、従った。


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