佐々木「やっぱりキミは優しいね」キョン「そうか?」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/28(金) 22:20:02.81 ID:Wuzd3WkQO
「それで? 何があったんだ?」

隣に腰かけて説明を求めると佐々木は困ったような顔をして苦笑し、困りごとを打ち明けた。

「まあ、よくある話さ」

彼女の口から伝えられたのは、よくある話。
クラスの男子に告白をされた、だとか。
それをその場で丁重にお断りした、だとか。
そんなどこにでもある青春の一幕が幕を開け、そして幕を閉じたのが今日ことだったらしい。

「それで落ち着かない気持ちになった僕は、遥々キミの家まで出向いたとそういうわけさ」
「傘もささずにか?」
「その方が、キミの気を引けると思ってね」

その狙い通り、まんまと俺は気を引かれ家に上げてしまったのか。我ながら単純な男である。

「それで、俺にどうしろと?」
「別に。キミに会って、話したかっただけさ」

俺ごときが、力になれるとは到底思えないが。

「キミに会えて、とても楽になれたよ」

そう言って貰えると、なんだか嬉しくなるな。


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