佐々木「やっぱりキミは優しいね」キョン「そうか?」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/28(金) 22:37:26.92 ID:Wuzd3WkQO
「……もう、怒ってないさ」
「本当かい?」
「ああ。だから、そんな顔するな」

そんな今にも泣きそうな顔なんて似合わない。

「キミは、優しいね」

どうだろう、俺は優しいのだろうか。
たとえば、どこぞの団長様のように一度火がついたら最後、いつまでも燃え盛り、激怒し続けるような人間ではないことは間違いないが、それは果たして、優しさと呼べるのだろうか。

涼宮ハルヒは、意思が強い。
だから激情も、長持ちするのだろう。
それに対して俺は、意思が弱い。
だから激情も、すぐに霧散するのだろう。

それが本当に、優しさと呼べるのだろうか。

「それでも、キミは僕を叱ってくれた」

とんっと、佐々木が俺の肩に側頭部を委ねて。

「キミは優しくて、素敵な男子高校生さ」

半乾きの髪から漂う甘い香りに、慰められた。


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