“らしくない私たち” に 祝福と喝采を
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36:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:36:13.09 ID:ndUIllUw0

「あ、あれぇ?私、また何か変なこと言っちゃいました……?」

予想してたのと全然違う反応が返ってきて、変な声が出そうになる。どういうこと?

「ううん、違うわ──嬉しかったの」

「へぇ?」

出ちゃった……うぅ、恥ずかしい……。

「そうよね、“みんな”ってことは、私自身も含めての“みんな”、なのよね。それってすごく当たり前のことなのに……ありがとう、未来。気付かせてくれて」

「い、いえ!そんな……」

「私ね、今日貴女と色々話せて、貴女を深く知ることができて、それがとっても嬉しかったの。でもね、同時にその……少し恥ずかしかったな、って思って。その、みっともない所も見せちゃったし」

「だから、火照った顔を冷まして行こうかしら……って思ったのよ」

「えぇっ?じゃあ、考え事っていうのは特に無くて──」

「えぇ、未来が思ってるようなものでは全然ないの。それに静香達もいたしね、正直に言うのもなんだか気恥ずかしくて……」

「な、な〜んだ〜!そうだったんだ〜……」

「言い方がちょっと紛らわしかったかも。ごめんね」

 本当に申し訳なさそうに、肩を小さくして謝る千早さん。その姿を見てると、年上だし先輩なんだけど、なんだかすっごく……かわいいな、って思っちゃった。



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