北条加蓮「藍子と」高森藍子「ひまわり畑のカフェで」
1- 20
1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/21(日) 18:55:25.81 ID:FChXWsj50
――拝啓 北条加蓮ちゃん

本当は、「北条加蓮様」って書くところですけれど、いざ書いてみると、すごく変な感じがしたのでやめました。
だから私の、一番好きな呼び方で書こうと思います。

加蓮ちゃん。
初めてカフェでお話した時のこと、覚えていますか?
加蓮ちゃんは、もう忘れちゃった、って言うかもしれませんね。

カフェで最初にお会いした時の加蓮ちゃん、すごく刺々しかったことを、今でも覚えています。
それでいて、助けを求めているような、もっと近くに来てほしいような……。不思議な感じがしていました。
最初は、やらなくちゃいけない、って気持ちだったかもしれないけれど、今は、一緒にいたい、って思うようになりました。

そういえば。加蓮ちゃんは、私のことをほとんど知らなかったけれど、私は加蓮ちゃんのことをいくつか知っていて、加蓮ちゃんが驚いていましたっけ。
あの時と比べて、私のこと、少しは知ってくれましたか?

あれから、いろいろなことがありましたね。
いろいろなことを、お話しましたね。
楽しいことだけじゃなくて、つらいことや、嫌いなこと。
喧嘩しちゃうこともありました。

たくさんの時間を過ごしましたね。
もう、目をつむっていても、あのカフェのことを思い出せるくらいに。
もう、あなたを見なくても、あなたの顔を思い浮かべられるくらいに。
たくさん、たくさん、一緒の時間を過ごしました。

加蓮ちゃん。私は――

SSWiki : ss.vip2ch.com



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
73Res/52.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice