悪魔「私はあくまで、悪魔ですので」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/03(土) 01:11:07.52 ID:+bo6H8JxO
「自分でやればいいだろう?」
「私はあくまで、悪魔ですので」
「どういう意味だ?」
「悪魔は願われなければ、何も出来ません」

故に人を惑わせ、誑かす。
自らの願いを叶える為に、利用する。
それが悪魔のやり方だった。

「そう悪いお話ではないと思いますよ?」

どう考えても悪いであろう話を、悪い顔をした悪魔は、悪びれることなく、正当化し始めた。

「貴方は大国を滅ぼして満足。そしてその玉座に魔王として君臨し、全世界を支配する。ほら、口にするだけでもゾクゾクしませんか?」

まるで自らが女王にでもなったかのように恍惚な表情を浮かべる悪魔を、衛兵は怪訝に思い。

「もしも仮に、俺が魔王になって世界を征服したとしてお前にいったい何の利があるんだ?」
「私は魔王様のお嫁さんになりたいのです」
「はあ?」
「あ、やっぱ今のなし」

うっかりポロっと暴露した悪魔の本当の目的に衛兵は開いた口が塞がらず、その機を逃さないとばかりに悪魔は口付けをして契ろうとした。


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