【シャニマス SS】P「プロポーズの暴発」夏葉「賞味期限切れの夢」
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16: ◆/rHuADhITI[saga]
2019/08/18(日) 02:29:03.59 ID:oj63shz20
「学生の頃は日高舞が一押しだったんだ」

 さも当然のように言い放った。夏葉は腕を組み、その視線はたちまち凍てついた。上目遣いだったはずなのに、見下ろされているかのような重圧を覚える。

「……へえ、そうなのね、ふぅん」
 声色も随分と低くなっていた。しかし賽は投げられている。

「俺が学生の頃はとっくに引退していたけど、それでも作品とかは結構残っててさ。曲も名曲ぞろいなんだ。特に惹かれたのは、あの型破りなキャラクター性で………」
「あのね、プロデューサー」

 無理にまくしたてるような自分の語りを、夏葉は重くゆっくりとした声で阻んだ。視線は鋭かったが、頬はほんのり赤く染まっていた。

「知らないようだから言っておくけど、私だってする時はするんだからね?」
「何を」
「嫉妬よ」

 夏葉は「呆れてます」と主張するかのように鼻から小さく息を吐いた。

「もう。アナタってたまに子供っぽくなるんだから」
 俺たちは並んで学食を後にした。


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