「我々の願いは、この素敵な道具が叶えてくれる」
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22: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:20:21.18 ID:All9ssB20
勇者「えっ!?」

僧侶「どうしたんですか急に」

魔法使い「魔法石版の情報に右往左往して情けないって言ってるの!」
以下略 AAS



23: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:22:21.19 ID:All9ssB20
魔法使い「そうね……、極力北方の街に近い海沿いの風景がいいかしら」

魔法使い「海沿いの風景を切り取った『絵』なんて石版上に無数に掲示されているわ。この中から比較的北方地域に近い場所の『絵』を拝借して、そこに『平和な海の様子に心が癒される。魔物の本拠地は近いというのに』とか添えてつぶやけばいいのよ」

魔法使い「それを見た魔物たちは大急ぎで北方地域に引き返すわ。そうすれば、この街も、私たちも安泰よ」
以下略 AAS



24: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:24:23.42 ID:All9ssB20
〜〜〜〜〜(所変わって)〜〜〜〜〜

側近「魔王様、勇者の動向が判明しました」

魔王「ふむ、今回の勇者隊は能力の高い者が多いと聞いていたので、気になっていたぞ」
以下略 AAS



25: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:26:49.07 ID:All9ssB20
側近「はい……、実は、我が軍は勇者隊を取り逃がしてしまったのですが、山中を逃走中の勇者隊を、人間の山賊たちが取り押さえて刈ったのです」

魔王「ほう……?」

側近「我々の調査によると、『勇者隊が街の人を見捨てて逃走した』という情報が人間の王国じゅうに広まっていたようで、それを聞きつけた人間の山賊が義憤に駆られて勇者隊を処刑したようです」
以下略 AAS



26: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:29:35.26 ID:All9ssB20
側近「それは確か、人間の王国で広まっているという石版ではありませんか?」

魔王「ふむ、魔石を削りだして、初歩的な伝心魔法を使えるようにしたものだな」

側近「王国中に広まっていると聞いたときは、私も穏やかではありませんでした。何しろ、伝心魔法は我々魔族でも限られたものにしか扱えない高等魔法なのですから」
以下略 AAS



27: ◆dTsdr7bVTg[saga]
2019/08/18(日) 22:31:57.22 ID:All9ssB20
側近「なんと……」

側近「しかし、人間たちも馬鹿ではありません。いずれ魔法石版の使い方を習得したら、我々の脅威になるのでは?」

魔王「いずれは……な。守勢から攻勢に転じるのに何十年掛かるか分からんが」
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2019/08/18(日) 22:56:13.55 ID:vebNTMWS0
ドラえもんかと思ったのに


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