桃「シャミ子を走らせてたらシャミ子が倒れた」
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13:名無しNIPPER[sage]
2019/10/20(日) 23:55:59.63 ID:06K62MaI0
 シャミ子は不敵な表情を作ってそう言うと、床頭台に置かれたノートを広げて見せた。そこには、強くなる為の作戦と銘打った、何やらアホっぽい発想がびっちり羅列されている。とりあえず、シャミ子の横に椅子を置いてそこに座ると、シャミ子ベッドに座る形になって、自然に面と向かう様になった。あれから体に異常はないみたいで、動きにくかったりもしない様子で、本当に良かった。

「えっと……ちょっとそれは置いといていいかな。「置いとかれた!」まずは、本当にごめん、シャミ子。私が事情も知らずに振り回したせいで、こんな事になっちゃって」
「へ? ああ……それは気にしないでください! ああいう事、たまにあったんです。最近はめっきりなかったんですけど、あそこまでひどいのは本当に稀で……桃が居てくれて、とても助かりました……ってそうだ!私吐いたらしいじゃないですか!桃が汚れなかったか心配です!その節は本当に」
「ごめん、本当にごめん」

目の前でわたわた騒ぐシャミ子を手で押しやると、困惑して私の名前を呼び返す。

「桃?」
「ごめん、ごめんなさい……シャミ子、ごめん……」

 シャミ子の肩を持ったまま一度謝罪の言葉を発すると、何回言っても足りないくらいに、悲しい気持ちと、申し訳ない気持ちが押し寄せてくる。何度も繰り返すうちに、だんだん涙までが溢れて来て。シャミ子がちゃんと生きてる事を確かめたくて、自分の体をぐっと近づけた。



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