8:名無しNIPPER[sage]
2019/10/20(日) 23:51:39.29 ID:06K62MaI0
を持ってくれた。
「どうか、気に病まないでくださいね」
気を、つかわれている。
優しい声色でかけられた第一声が、私にその事実を重く突きつけた。
「誰も、悪くないんです。シャミ子は元々体が弱くて……でも、魔族として目覚めてからは、とても元気になりましたし。最近知り合ったのなら、知らなくて当然です」
「すっ……すみませんでした。私は、とんでもない事を……」
「大丈夫。むしろ、シャミ子と一緒に居てくれて、ありがとうございます」
詰られると思った。大切な娘を傷つけて、その思いが私に向かない筈がないと思った。けれど、お母さんは私のことまで心配してくれていた。
それも、シャミ子が持ってる強さのことを思えば、当たり前のことだったのかもしれない。後からだけど、そんな風に思った。
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