高坂京介「私の弟がこんなに可愛いわけがない?」五更瑠璃「所謂性転換モノよ」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/12/03(火) 23:56:10.25 ID:Pm5HLfMGO
おまけ
「おまけ?」
「ええ、そうよ。でも気をつけて」
「なんだよ、どんな危険があるってんだ?」
「これより先は禁忌と呼ばれる禁断の闇の領域……覚悟のないものは呑まれてしまうかもしれない。努、そのことを忘れずにお読みなさい」
「禁忌なのか禁断なのかどっちかにしろよ……」
黒猫に課せられた苦難を乗り越えた京介は、さあ、瑠璃ねーたんとお風呂だー! と、息巻いたが、かつての元カノとの交際はとっくにの解消されており、また血縁関係の事実もなかったので、当然その約束が果たされることはなく、代わりにおまけと称された小冊子を手渡された。
「続編ってわけではなさそうだな」
「あくまで番外編よ」
物語に連続性はなく、姉弟は険悪なまま。
けれど、最初から互いに意識し合っていた。
冒頭からラッキースケベが連続する展開だ。
「意外だな、お前がこんなの書くなんて」
「私だって日々成長しているのよ」
「成長、ねぇ……?」
果たしてこの頭の悪い文章は成長と呼べるのだろうかなんて、失礼なことを考えながら首を傾げた京介を見て、黒猫は何やら誤解をして。
「ど、どこを見ているのよ!? いやらしい!」
慌てて定番のゴスロリ服のフリルに覆われた発育不充分な胸元を庇った黒猫に怒鳴り散らす。
「み、見てねーよ!? だいたい付き合ってた頃からちっとも成長してねぇじゃねーか!!」
「んなっ!? くっくっくっ……良い度胸ね」
ショックを受けたのも束の間、京介に侮辱された黒猫は怒りを通り越して逆に冷静となり、何やら不敵な笑みを浮かべ、舌舐めずりをした。
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