ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:38:44.98 ID:kNKMPaOnO
「なんでまた泣くかな……そんなに怖かった?」

先程の迫力が嘘のようになりを潜めたハリーは困った顔をして、ドラ子の背中を撫でている。

彼は別に顔が怖いわけではなくむしろ可愛い。
それでも、有無を言わさぬ何かを持っていた。
それは恐らくカリスマ性のようなものだろう。

ドラ子は、そんなものを持ち合わせていない。
もし自分にそれがあれば彼を所有物に出来た。
けれどドラ子にはそれがなく、だから泣いた。

とても悔しいけれど彼の支配は心地良かった。

「あ、ほら見て、ドラ子」
「ふぇっ……?」
「お城が見えてきたよ。あれが学校かい?」
「はい……あれがホグワーツ魔法魔術学校です」

汽車の車窓から差し込む夕陽に目を細め。
涙で潤む視界に目を凝らして、城を眺めた。
これから自分達は7年間、あそこで学ぶ。

「ドラ子」
「はい、なんですか?」
「なんで敬語なのさ?」

何故と聞かれても困る。支配の継続を望んだ。

「とにかく、改めて、これからよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」

ドラ子は頭を下げた。主君に対して、深々と。


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