スタンガン娘「観念しなさい!」テロリスト「ま、待て! 私は君を助けに……!」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/28(火) 22:34:05.47 ID:wSMTfuWsO
「いいか、目隠しを外すぞ。噛みつくなよ?」
「ひとを犬扱いしないで」

そんな心外な前置きをされて拘束された私は目隠しを外されて、部屋の明るさに目を顰めた。

「うう、眩しい……」
「ああ、すまない。照明が強すぎたな」

正面に立つ黒ずくめのテロリストがジェスチャーをすると、部屋の明かりが少し暗くなる。
どうやら別室でモニタリングされてるらしい。

「それで、なんなのよアンタ達は」
「我々は人権団体の組織の一員だ」
「はあ?」

人権団体。その言葉に思わず笑ってしまう。

「ふふふっ」
「何がおかしい」
「お門違いってことよ」
「どういう意味だ?」
「私たちには生まれつき人権なんてない」

にも関わらず出しゃばってきた人権団体とやらが滑稽すぎて、私は笑いが止まらなかった。

「君たちにだって人権はある」
「見当違いも甚だしいわ。見誤らないでよ」
「私は見誤ってなどいない」
「じゃあ、答えて。私はなに?」

質問すると、人権団体は即答を返した。

「君は人間だ」
「違うわ。私は労働者の出来損ないよ」
「労働者にだって人権はある」
「それは働いているからこそ生じるの」

働かざる者、息を吸うべからず。
働くことで、生きることを許される。
それが出来ない私に、人権なんてない。


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