スタンガン娘「観念しなさい!」テロリスト「ま、待て! 私は君を助けに……!」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/28(火) 22:36:24.06 ID:wSMTfuWsO
「いい? 私はね、秀でた才覚に恵まれなくて、何かしらの職種の適正すらなかったの」

これは紛れもない事実である。
だからこそ、期末テストで落ちた。
同時に生きる資格を失ったのだ。

「そんな私が最後に価値を見出せる場所が、あの施設だったのよ。この身を捧げることでね」

使えない労働者に生きる資格はない。
それでも生まれたからには役に立ちたい。
健康な臓器を提供することで価値を得たい。

「それなのに、アンタ達は自分勝手な独善で私の価値を奪った。どう責任取ってくれんの?」

自分の言葉が伝わっているとは到底思えない。
この人権団体とやらに理解出来るわけがない。
しかし意外にも返してきた答えは的確だった。

「私が責任をもって、君を保護する」

一瞬、言っている意味が分からず言葉を失う。
すると、人権団体は黒いヘルメットを脱いで。
長い黒髪を振り払い、黒い瞳で私を見据えた。

「私が君に価値を与えてやる。だから、来い」

何も言えず、ただ肯くことしか出来なかった。


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