オーゼン「少し席を外すよ」ボンドルド「おやおや、素晴らしい。うんこですか?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/01/30(木) 21:27:27.67 ID:7R3ITGP6O
「ふぅ……さっぱりした」
基地内に入って真っ先にオーゼンは風呂に浸かり半裸同然の格好で半壊した建物を徘徊した。
「おや? モルモットの姿が見当たらないね」
「彼らの役目は終わったので、弔いました」
「弔い? 処分の間違いだろう?」
半壊したとはいえ広い基地内には人気がなく、ボンドルドが世界各地で拐って利用していた、実験用モルモットの姿が見当たらなかった。
オーゼンはてっきり処分したのだろうと思っていたが、ボンドルドは否定して墓を見せた。
「私なりに彼らの献身に敬意を表しました」
「ふうん? あんたが墓を建てるとはね」
ろくでなしのボンドルドにどんな心境の変化があったのかと訝しむオーゼンは、ふと気づく。
「あんたの娘の名前が見当たらないね」
「ここにプルシュカのお墓はありません」
「それは何故だい?」
「あの子は冒険へと旅立ちましたので」
ボンドルドは語る。淡々と、嬉しそうに。
娘を利用してなれ果てになろうとしたこと。
子供達を利用してその計画が成功したこと。
理想の身体となり、夜明けが近づいたこと。
しかしその矢先、レグとの戦闘に負けたこと。
白笛となったプルシュカの魂を託したこと。
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