オーゼン「少し席を外すよ」ボンドルド「おやおや、素晴らしい。うんこですか?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/30(木) 21:29:40.78 ID:7R3ITGP6O
「なるほど。そうして白笛を手に入れたわけか……出来過ぎた話だねぇ。子供騙しみたいだ」
「素晴らしい英雄譚とは得てしてそういうものです。見事でしたよ。本当に素晴らしかった」

何度も素晴らしいと賞賛を口にするボンドルドは、なるほどたしかに子供じみていた。

「あんたが英雄譚に憧れるとはね」
「あなたとて、かつてはそうだったのではありませんか? 不動卿、動かざるオーゼン」
「さて、忘れてしまったよ」

いずれにせよ、遠い昔の話だ。
それならばまだ最近の話をしよう。
オーゼンは語る。自分の弟子の話を。
マルルクと、そして白笛、ライザの物語を。
とはいえ、素面で口にするのは難儀だ。

「ボンドルド、あんた酒は飲めるかい?」
「生憎、私はお酒を嗜みませんので」
「大先輩の酌を断われるわけなかろ」

ゴソゴソとオーゼンは大荷物の中から酒瓶を取り出して、無理矢理ボンドルドの杯に注いだ。

「では、ひと口だけ」
「あんたの娘さんに」

献杯を捧げて、白笛2人は酒を酌み交わした。


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