21: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:03:25.00 ID:CDwt0mRk0
「……燃えてる?」
恐る恐る尋ねる。いつものような炎上騒ぎなら、Pサマのお小言と拳骨だけで済んでいる。そうでないということは、……そうでないということなのだ。いつものような炎上騒ぎではないという。
「どいつもこいつも愉快犯ばっかりだ。お祭り気分だな。知らないってのは気楽でいいなぁ。その上免罪符にもなる」
Pサマは、いつもは無愛想なその顔を一際険しく歪ませて、
「りあむ。外を出歩くなら、変装くらいしろ。帽子と……伊達でいい、眼鏡はあるか?」
「う、ううん。ない」
「だと思ったから買って来てやった。しばらくはそれで出かけろ。いいな」
「わかったよぅ……ごめんね?」
なにに対して謝っているのかわからないまま、それでもぼくはPサマに伝えなければいけないなにかがあるような気がして、服の裾を握り締める。
そんなぼくを見て、Pサマはどう思ったんだろう、意外そうに口角をあげた。瞳の色が優しそうに変化している。
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