【デレマス】夢見りあむの、尊さについて。
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26: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 01:10:22.81 ID:CDwt0mRk0

 眠かった。脚も痛かった。ロケ弁は美味しかったけど毎日じゃあ飽きるし、とにかく待機時間が長いのが退屈だった。不意にカメラを向けられてもいいように、つねに笑顔だから表情筋も凝る。
 ちょっと前のぼくなら辛さや大変さに逃げ出してしまっていただろう。ぼくはまだまだダメ人間だけど、ダメ人間のままではい続けられない。それがわかっただけでも、ちょっとばかりの収穫、かな?

 それでいてぼくは、……残念ながら、ダメ人間ではあったけれど、ダメ人間なりには利口だった。
 利口であってしまった。

 みんながぼくに期待していることはなんとなくわかる。要するに好き勝手に振舞えば――振舞っているように見せてやればいいのだ。
 計算ずくで、わざと流行の最先端を外したチョイス。大衆的なものをこきおろし、オンリーワン、あるいは革新的なものこそが至高なのだと過激な言葉で叫ぶ。愛だの夢だのもう古い、丸い言葉じゃ心に突き刺さんないよ! だなんて。
 いろんな人が賛同の言葉をくれた。「りあむちゃんの言葉、本当に心に響きます」「みんなが言えないことを堂々と、かっこいい!」「これからもばしばし切り込んでいってください」。




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