3: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 00:38:14.39 ID:CDwt0mRk0
「うぎゃー!」
ぴんぽんぴんぽん通知がスマホの画面にポップアップしていく。1、2、3……その数は最初こそゆっくりだったけれど、次第に、加速度的にその速度を増して、40を超えた時点でぼくはスマホをソファに放り投げた。
「もう、なんなのさ!? やむ……」
「Pさんも難儀なコを連れてきましたねぇ」
そう言ってちひろさんは笑った。困ったように、面白そうに。
それを受けてPサマは、「ふん」と鼻を鳴らしてみせる。まったく不服だ、というふうだったけれど、確かにちひろさんの言うとおり。ぼくを連れてきたのはPサマなんだから、Pサマにはそれ相応の義務と責任が伴っているのだ。
ぼくは精一杯体をのけぞらせて、ソファの背もたれごしに、Pサマの横顔を眺めた。モニターを見つめるその顔は、やっぱりいつものように不機嫌そうで、無愛想で、眉根に皺が寄っている。
そして、とびきりの端正な顔立ちだった。
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