【デレマス】夢見りあむの、尊さについて。
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4: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2020/02/10(月) 00:39:16.33 ID:CDwt0mRk0

 地下アイドルのライブが終わってほくほくしていたぼくの目の前に彼が現れたとき、正直、それこそどこかのアイドルがハコにやってきたのだと思った。薄汚れたコート、その内側から名刺入れを取り出して、一枚の紙切れをぼくに見せてくるまでは。
 正気の沙汰じゃない、っていうのが最初の感想。だし、なんなら今でも思う。頭の螺子がぶっ飛んでいるひとはどんな世界のどこにでもいて、片隅でひっそり暮らしているとは限らない。

 確かに、ぼくは顔のことで褒められることは多かった。不摂生が祟って腹回り、足回りは少しぶよぶよしているけれど、おっぱいだってかなりある。どたぷん、ってくらいには。
 ただ、ぼくにはそれがアイドルとは結びつかない。こちとら何年もアイドルの追っかけをやっているのだ、趣味の欄に書かれた「現地参戦」は伊達じゃない。
顔がいい女の子たちはごまんといて、気づけば姿を消している。そうでもないコが気づけば地上波に出ていることだって。だから、知っている。ビジュアルなんてのはあくまでも一要素でしかないってことを。

 ぼくはアイドルにはなれない。




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