森嶋帆高「俺は、そんな夏美さんが好きですよ」須賀夏美「へっ?」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/21(金) 01:38:02.91 ID:jYVo7zbZO
「俺は、俺だって……!」

大人びたあなたに追いつきたくて。
慌ててズボンのベルトをカチャつかせる僕の手をそっと、嗜めて、夏美さんは首を横に振る。

「ダメだよ、少年。キミの初めては貰えない」
「なんで……! どうして!?」
「だってキミには好きな人がいるでしょ?」

言われて、脳裏に陽菜さんがよぎる。
その瞬間、僕は使い物にならなくなった。
一瞬で冷静さを取り戻して、項垂れる。

「お、俺は、なんて間違いを……」
「若いんだもん。仕方ないよ」

よしよしと頭を撫でてくれる夏美さんが遠い。
また、遠くに行ってしまった、僕の姉。
せめて、去り際に残したおしっこを拭おう。
改めてそう決意して、己を奮い立たせる。

「すみません、我慢させてしまって」
「いいのよ。我慢は大人の義務だからね」

ならば背負った重荷を軽くさせようと思う。


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