森嶋帆高「俺は、そんな夏美さんが好きですよ」須賀夏美「へっ?」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/21(金) 01:22:42.62 ID:jYVo7zbZO
「やれやれ、帆高くんも隅に置けないなぁ」
「なんですか、いきなり」
「あやうく惚れてしまうところだったよ」

言われて気づく。
たしかに今のは完全に口説き文句だ。
それを自覚すると堪らなく恥ずかしくなって。

「そ、そういう意味じゃありませんから!?」
「うん。知ってる」

知ってるなら、そっとしといて欲しいのに。

「不思議だよね」
「なにがですか?」
「同じ好きでも、いろいろな意味がある」

言われてみれば、たしかに不思議なものだ。
僕が夏美さんに抱く感情はまさに姉を慕う弟のようなもので、恋愛のそれとはかけ離れている。

とはいえ、僕がその違いに気づいたのはごく最近の話であり、件の晴れ女と出会ってからだ。

100%の晴れ女。その名も、天野陽菜。
年上らしいその子を、陽菜さんと僕は呼ぶ。
名前を呼ぶだけで、僕は好きだと自覚する。


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