森嶋帆高「俺は、そんな夏美さんが好きですよ」須賀夏美「へっ?」
1- 20
8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/02/21(金) 01:25:09.51 ID:jYVo7zbZO
「少年、いま女の子のこと考えてるでしょ?」
「えっ!? な、なんで……?」
「わかるんだよ。そういうのはさ。だからくれぐれも、陽菜ちゃんの前では気をつけなよ?」

妖怪か、この人は。まあ、一応気をつけよう。

「そっかそっか。少年も恋をしたか」
「あなたは俺のなんなんですか」
「私は『キミだけの』、綺麗なお姉さんだよ」
「そこを強調しないでください」

やけに嬉しそうな夏美さんにくしゃくしゃ頭を撫でられながらムキになって反論するも、内心そんなに嫌だと思っていない自分が不思議だ。

「ね、いっこ聞いていい?」
「なんですか、改まって」
「帆高くんは陽菜ちゃんのどこが好きなの?」
「げっふぉっ! ごっふぉっ!」

あまりに直球過ぎて、思わず盛大に咽せた。

「す、好きじゃないですよ!」
「今頃否定する意味ある?」
「そりゃあ全力で否定しますよ!!」

たしかに僕は陽菜さんのことが好きだけど、それは僕だけの感情であり、他の人にペラペラと喋って聞かせるつもりは毛頭ないのである。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
22Res/21.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice