上杉風太郎「お前、最近無防備過ぎないか?」中野二乃「フー君のえっち」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/03/12(木) 23:18:51.06 ID:iaech2wEO
「一説によると、お前たちのような五つ子が産まれる確率は5500万分の1の確率らしいぞ」
「へえ〜調べたんだ?」
「ああ、まあな。あんまり驚かないんだな?」
「まあ、知ってたし」
「そ、そうか……」

他ならぬ自分たちのことだ。当然知っている。
とはいえ、5500万分の1の確率と言われても頭の悪い私にはいまいちピンと来ないので。

「少し古い記録だけど、平成4年の時点で日本には五つ子が25組以上存在するらしいわね」
「意外と多いな」
「所詮確率なんてあてにならないってことよ」

5500万分の1と言うとなかなかお目にかかれないように感じられるが国内に25組以上存在すると言われるとさほど珍しくも感じられず、なんだか身近なことのように思えるのが不思議だ。

「最近な、もしも自分が五つ子だったらどうなっていただろうと、たまに考える時がある」
「フー君が五つ子だったら?」
「長男がそのままの俺として、やんちゃな次男、内向的な三男、天然な四男、真面目な五男だったら、なかなか愉快だと思わないか?」

想像して、思わず笑みが溢れる。
様々な上杉風太郎。それは実に楽しそうだ。
きっと私はやんちゃな次男に恋をするだろう。
けれど、やはり、最終的には。

「何人居ようが、私はあなたを好きになるわ」
「っ……」

そう確信を持って告げると問題集を採点していた彼の手が止まったので、自分の手を重ねる。


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