10:名無しNIPPER[saga]
2020/03/17(火) 21:41:45.70 ID:xmNjixo30
ミミちゃんはわたしの手を取って、両手で強く、強く握りしめた。強い光を帯びた眼でわたしを見つめる。
「幸せにするから」
「あはは、おおげさ」
ありふれた清らかな決意を、大真面目に誓うミミちゃんがおかしかった。とっくに幸せ過ぎて、信じられないくらいなのに。わたし達の関係が、ひとつの取り返しのつかない段階を超えた実感がある。その一歩をミミちゃんから踏み出してくれたのが、嬉しくてたまらなかった。
「プロポーズみたい」
「…そ、そう取ってくれても、いいわ」
かっこつけようとしたくせに、途中で照れて語尾が小さくなってしまっている。
かわいい。
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