王馬「大変だ!オレが行方不明になっちゃった!」
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50: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2024/02/23(金) 22:52:42.22 ID:4yhwoek00
赤松(そうだ。色々あってそれどころじゃなくなっていたけど、私は天海くんに謝ろうとしてたんだった。今なら、それが出来る)

赤松「天海くん。本当になんて言ったらいいか分からないんだけど─」

天海「あー…そうっすよね、赤松さんはまだ誤解してるんすよね」

赤松「誤解?」

天海「結論から言うと、俺を殺したのは少なくとも赤松さんではないっす」

赤松「えっ?!」

天海「…立ち話もなんだし取り敢えず座りません?このままでも疲れはしないっすけど、やっぱ落ち着かないんで」

赤松(それから天海くんは、図書室で何が起こったのか彼の知る範囲で教えてくれた)

天海「─とまあ、赤松さんの主張と擦り合わせつつ推論を交えて話すとこんなところっすかね。そういう訳で、キミが自責の念に駆られる必要は無いんすよ。悪いのは黒幕っすから」

赤松「だとしても…結局私が付け入る隙というか、切っ掛けを作ったせいのような…」

赤松「でも、天海くんがそう言ってくれて幾らか救われたよ。ありがとう…って言うのは、違うかも知れないけど」

天海「ならよかったっす」

赤松(そこで私はある可能性に気が付いた)

赤松(天海くんが示してくれた真相は、私にとって妙に都合のいいものだ。…しかしそれは本当に事実なんだろうか?私に優しい言葉をかけてくれた天海くんだけが本物だなんて保証は無いのに)

赤松「天海くん。まさかとは思うけど、キミって私の妄想だったりする?」

天海「うーん…結局そういう話になっちゃうんすね。まあ、疑う気持ちは分かるっすよ。実際俺もその可能性がちょっと頭を掠めましたし」

天海「でも、それって現状どっちにしても証明できないじゃないっすか。いつかはちゃんと考えなきゃいけない問題かも知れないけど、取り敢えず今は捨て置いてもいいかなって俺は思ってるっす」

赤松「…そうだよね。なんか野暮なこと言っちゃったかな」

天海「いえいえ、お気になさらず」


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